生命保険の保険料金は適切かを必ず確認する

ところで生命保険の各社の多くがきちんと企業として成立しているのは、とりもなおさず、保険のカバーする補償が、保険会社の収入よりも小さいからです。

すなわち、保険会社は、生命保険に加入する多くの人が平穏に人生を全うすることを前提として成立しているともいえるのです。

生活に支障がある保険料は本末転倒

万が一を考えて、生命保険に加入することはとても大事なことですが、その万が一に囚われすぎて、日々の生活に支障があるほどの保険料を支払い続けるのは問題です。

豊かで快適な生活のためには、生命保険だけではなく、ある程度の貯蓄や、計画的な家計を守っていくことも重要です。

もちろん保険料金は収入の多い人ほど、多くの金額を支払うことになるでしょう。

万が一のときに、現在の生活を維持するためのお金がたくさんかかるからです。

一方、もともと生活にあまり余裕のない方なら、生命保険にだけ多額の保険料金をかけるのは適切ではないでしょう。

このように適切な保険料金は、その人の生活レベルや人生観によっても違ってきますが、ここでひとつ参考になる数字をお伝えしましょう。

平均年間払込保険料

それは平成13年度に生命保険文化センターが行なった生活保障に関する調査で明らかになった数字です。

この調査によると、日本では、男性は平均で31万5千円、女性は平均24万9千円の年間払込保険料を支払っています。

この金額は、民間事業者、郵便局、生協、農協、全労災で扱う生命保険、個人年金保険に加入している人すべての平均です。

自分の年収が平均程度なら、この数字がおおよその生命保険の保険料となるわけです。

平均すると、男性は月々2万5千円超を、女性は2万円超を生命保険の保険料として支払っていることになります。

この数字が高いか低いかよりも、自分の年間の生命保険料とまずは比較してみましょう。

もしあなたが収入にも恵まれた方なら、当然、年間の保険料はこれよりも大きなものとなるでしょう。

また逆の場合もありえるでしょう。

男性でも女性でも、ひとり暮らし世帯と、子育て世帯では差が生まれてもくるでしょう。

自分の人生観とも照らして、自分が現在支払っている生命保険の保険料について考えてみましょう。

保険料が適切かどうかをきちんと判断して

生命保険は解りにくい一面があるために、適切な保険料をしらず「つい高い保険料を払い過ぎてしまっている」ということが少なくありません。

「保険料、ちょっと高いな」と思っていても、「でも保険料なら無駄になるわけじゃないし、多少高くても万が一への備えだと思えば」と、払い続けてしまっている人がいます。

しかし、保険料は決して安いものではありませんので、きちんと熟慮して「どれくらいの保険料なら無理なく支払うことができるのか」をしっかり考えて、加入する必要があります。

保険はたしかに大事ですが、きちんと考えて入らないと「貯蓄できるはずのお金が無駄に消えている可能性」もありますので、注意しましょう。

人が安心していくために、保険があったら安心です。 しかし、同じくらい「お金も必要である」ということを忘れてはいけません。

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